恋する銀行員

元メガバンクの社畜が紡ぐ物語

【恋する銀行員】第7話『新入社員が運動会をする会社はブラックなのか』

第7話

『新入社員が運動会をする会社はブラックなのか』

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前話あらすじ

 

銀行の食堂には釈迦が鎮座し、

僕は信仰心が芽生え

そして社畜の階段を昇る

 

則ち、H氏が潮を吹いたのだ

 

 

higumaaa.hatenablog.com

 

初めての人は第1話からどうぞ!

 

higumaaa.hatenablog.com

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学生時代の企業選びとは非常に難儀なものだと思う。

私もリクナビ、マイナビを貪るように眺め、読み漁ったものだ。

 

私の企業選びにおける大いなる軸は

・ホワイト企業

・年収

・会社の看板

 

でゴリ押しだった。

 

そんな私からすれば、リクナビに

 

死んだ顔した社員同士のBBQの写真を載せてる企業や、

 

「社員仲良し!会社で運動会やってます!」

とか人事が言っちゃってる企業。

 

「急成長」

「幹部候補として採用」

「アットホームな職場」

などの黒い三連星が掲げられてる企業。

 

こんな企業は従業員に対して、

ジェットストリームアタックでもしてくんだろwww

と呟き、神速で回避していた。

 

 

 

そんな中、我らがM銀行は

 

 

 

『S◯BC運動会』

を当たり前のように開くのである。

 

 

 

宴の開催である。

 

 

 

しかもテーマまである。

 

2010年入行組のテーマは

『一歩前へ』

である。

 

 

なんかよく分からない。

 

 

 

きっと入社前の私からすれば

 

「22歳にもなってバカじゃねえのかよ」www

 

と嘲笑してしまっていただろうが、

今の私は違うのだ。

 

 

M銀行に

心から調教され、

髪型は総書記と化し、

同期の釈迦に涙するマリオネット。

 

 

そんなマインドコントロールをされ尽くした私たちは

運動会にウキウキしていたのだ。

 

 

運動会に向けて僕たちは、

『クラス毎の出し物』

『大縄跳び』

などの練習を研修の合間に行い。

ウキウキしていたのだ。

 

辛く苦しい研修に差した一筋の光

僕たち、私たちは

ウキウキしていたのだ。

 

『一歩前へ』

 

なんかよく分からないけど

ウキウキしていたのだ。

 

 

そんな『SMB◯運動会』が

明日と迫ったある日、

小さな出来事があった。

 

 

約3週間の新人研修の後半。

私は研修所の宿泊可能人数上限の都合で、

「九段寮」

という都内の寮から通勤研修となっていた。

 

この九段寮で研修後半戦の、

寝食を共にする仲間5人で帰宅中、

N氏発言で流れが変わった。

 

 

 

 

「なんか気合入れたいな」

 

 

 

 

 

気合とはなんだろう?

 

 

 

ふと思いを巡らせる。

 

 

 

部活であれば円陣でも組むのだろうが、

 

 

我々は孤高の銀行員。

 

 

天下のS◯BC系男子である。

 

 

 

気合の入れ方も学生や、

そんじょそこらのナヨナヨ企業レベルとは

一線を画す必要があるように思われた。

 

 

 

その場にいたみんなで意見交換をすると、

 

 

 

「なんか一緒にしたいな」

「飲みとかじゃなくて」

「連帯感出るような」

「そんな感じの」

「何か」

 

 

 

 

「何か」とは何だろう?

 

 

 

哲学者のような話し合いを、

九段寮への帰路の中で話し込んでいると、

目の前に『光』が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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出典:http://blog.livedoor.jp/die_doors/tag/セブンイレブン

 

 

メンズリラクゼーションクラブ

『金太郎』

である。

 

 

 

 

信仰心の強い私たちは目を奪われた。

 

 

 

迷い子達からすれば

『天啓』

であると思った。

 

 

 

日々の研修で身も心も削られ

疲れ果て

社会人の洗礼を日々浴びせられる

迷い子達

 

 

しかも明日は、

『S◯BC運動会』 

 

かの有名なガチムチ系企業の大運動会である。

 

今のままでは、

日々の研修で疲れ切った今のままでは、

 

 

 

 

「死人すら出るのでは?」

 

 

と思っていた矢先、

 

『メンズリラクゼーションクラブ』

 

である。

 

 

 

これは『必然』。

神の導きである。

 

 

 

釈迦を尊敬し、

崇拝し、

他人の潮吹きに涙する、

信仰深い迷い子達に、

 

 

神が、

「英気を養いなさい」

と導いて下さったのだと思った。

 

 

 

唯、唯一の問題が発生した。

 

 

我々迷い子達5人は、

誰も

『メンズリラクゼーションクラブ金太郎』

を利用したことが無かったのだ。

 

 

知らなかったのある。

 

無知だったのである。

 

 

 

無知とは悪である。

 

 

 

皆、神の導きを躊躇ってしまったのだ。

 

 

 

 

行くべきか?

 

引くべきか?

 

 

 

人生の大きな決断を迫られた私たちは

悩み

迷い

恐怖した。

 

 

しかし、我々はふと思い出したことがあった。

 

 

 

 

 

 

『一歩前へ』

 

 

 

 

この言葉である。

 

 

 

「ああ、そうか」

「そうだったのか」

 

 

全てが繋がった。

皆が理解した。

悟ったのだ。

 

 

この世の全てには意味があるのだ。

 

私たち2010年入行組のテーマ

『一歩前へ』

は、この時の為に人事部が、

右も左も分からない新人達の為に人事部が、

私たちの背中を押す為に、

選んだ言葉だったのだと悟ったのだ。

 

 

 

『一歩前へ』

 

 

 

 

釈迦の教え

神の天啓

そして

人事部の後押し

 

全ての要素がパズルのピースのように

集まり、そして決断に至らしめた。

 

 

 

 

 

『一歩前へ』

 

 

 

 

 

私たちは踏み出せたのである。

 

 

 

 

中での詳細は個人情報なので控えるが、

皆で1時間コースを選び

5人はバラバラとなり

各々が各々の時間を満喫した事は

言うまでもない。

 

 

 

1時間後、お店の前で再集結した時、

皆、『漢の顔』をしていた。

 

お互い、

英気を養うことが出来たのだと思えた。

 

最後に振り向くと、彼が立っていた。

 

 

 

 

 

 

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出典:http://blog.livedoor.jp/die_doors/tag/セブンイレブン

金太郎氏である。

 

 

 

 

あれ?

そういえば?

  

どことなくだが。

 

なんとなくだが。

 

理由など無いが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

S◯BCマンっぽくないか?

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出典:http://blog.livedoor.jp/die_doors/tag/セブンイレブン

自信に満ちた顔

圧倒的な存在感

そして

仲間を思いやる心

 

 

私はそう思えて仕方が無かった。

 

 

 

 

 

 

 

「こんなとこにも同期がいたのかよ」ヘヘッ

 

私はキザっぽく呟き、また『一歩前』に踏み出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、運動会はふつうに楽しかったですよ。

タイトルなんだっけ?

運動会する会社も悪く無いんじゃないかな?

 

つづく

 

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【就活】就活中のSNSは何を気を付けるべきか?

 

人事は就活生のSNSを見ているんですか?

 

という質問を学生から頂戴した。

私は

「No。そんな暇じゃ無いよ」

と思うのだが、

決して可能性は0では無いのだ。

 

そんな学生にはいつも

「偉大な先人の教え」

を語るようにしている。

 

堀◯くんの教えである。

 

higumaaa.hatenablog.com

 

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【恋する銀行員】第6話『イカれたメンバーを紹介するぜ!』

第6話

『イカれたメンバーを紹介するぜ!』

※少々の下ネタを含みます。

※女性の方はノークレームでお願い致します。

 

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前話あらすじ

 

研修初日

周りのガチ勢レベルに圧倒された僕

果たしてM銀行で生き残って行けるのか!?

 

higumaaa.hatenablog.com

 

 

初めての方は第1話からどうぞ

 

higumaaa.hatenablog.com

 

 

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研修初日に圧倒された僕は、大人しく研修に臨んでいた。

 

研修の内容は、1ミリたりとも記憶には残っていない。

 

M銀行の歴史

名刺の受け渡しなどビジネスマナー

コンプライアンス勉強

銀行取引約定書の解説

etc...

 

 

クソのほども面白くない研修が続いた

 

僕は日々寝ないように耐える事で精一杯だった

 

 

学生時代は

明け方までアニメを貪るように視聴し、

一度眠りにつけばお昼まで起きれない、

1限なんてここ2年くらい行ってすらいない

 

的な、

きっとこれを読んでいる学生と同じ目線の

クズ学生を謳歌していた僕にとって、

 

朝6時起きの研修は、

まさに地獄そのものであった。

 

 

しかし、

決して寝る事は許され無いのが社会人である

 

研修2日目に

後列のKくんが一瞬の睡魔に襲われ

眠りに落ちた瞬間。

 

研修所のI講師から、

怒鳴られ、

詰められ、

絞られ、

2時間立ったまま研修をしていた様は

 

僕たちソルジャーに

 

「ここは戦場だと」

 

思わせるには十分のインパクトを与えた。

 

 

 

 

 

そんな研修の数少ない楽しみの一つに

お昼休みの数少ない団欒の時間があった。

 

時間にして1時間

 

皆で集い

研修所の決して旨く無い戦場飯に舌鼓をし、

お互いの生き様を語り合う

 

戦場の中での数少ない心和む時間であった。

 

 

そんなある日、

関西の超高学歴大出身のS氏が

場を震撼させる発言をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「男も潮を吹けるって知っとる?」

 

 

 

 

 

 

 

場が凍りついた。

 

その場には10名程度の高学歴ソルジャーが

集い、語らっていたが

 

急に静かになった

 

そして

 

S氏の言葉。

いや金言に耳を傾けたのだ。

 

それはまるで

お釈迦様が

救済を求めた民衆に対して

説法を説くかのような

とても慈しみ深い時間だった。

 

 

 

 

S氏曰く

「イクやん?」

「その後もやるねん」

「辛くても我慢や」

「するとな」

「またイクねん」

 

 

 

 

 

これが釈迦の教えである。

 

我々には想像も出来ない話だった。

 

漢なら分かると思うが、

 

事を終えた直後にさらに事を続けるなど

 

有り得ない話なのだ。

 

心も

身体も

絶対に有り得ないのだ。

 

 

 

我々10名のソルジャー達は動揺し、

お互いの経験の限りを共有し、

 

そして結論に至った。

 

これは釈迦のみの妙技なのだと

民衆には到底辿り着く事の無い領域なのだと

 

その日からS氏からはどことなく

後光が差しているように見えた。

 

我々はS氏を尊敬し崇めるようになった。

心から崇拝するようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唯の1名を除いては。。。

 

 

 

 

 

その翌週。

土日明けの月曜日。

 

いつものお昼休み。

 

この日も平穏な団欒の時間が過ぎると思われたが。

 

 

 

 

「週末、俺も潮を吹いたで」

 

 

 

 

と、発言する者が現れたのだ。

 

旧帝大院生だったH氏であった。

 

 

 

 

H氏は知的好奇心の塊のような人であった。

 

S氏から「人の可能性」について説かれた時、

 

我々民衆と違う思考が芽生えたそうだ。

 

「週末、やろう」

「極楽浄土に昇ろう」

 

と。

 

 

彼は迅速且つ最善の行動を取ったそうだ。

 

まずは当時の彼女へのアポを入れ

 

共同作業としてのパートナーを決めた。

 

 

そして、

「初めての潮吹き」

という高貴なる記念日に対して、

彼は自宅や安ホテルなど似つかわしくないと考え。

 

5万を払い

 

横浜のベイシェラトンホテルを準備したそうだ。

 

 

 

 

 

 

「備えあれば憂いなし」

 

 

 

社会人として

 

いや

 

銀行員としての学びをしっかり活かして

 

最良の環境作りを行ったのだ。

 

 

 

 

 

 

そして。。。

 

 

 

 

彼は昇華したそうだ。

 

人の限界を超え

 

叡智の限りを尽くし

 

全知全能たる釈迦に昇華したのだ。

 

 

 

彼は二度目の昇華に辿り着いた時

 

頭が真っ白になったそうだ

 

その後現世に戻ると

 

周りはびしょ濡れになっていたそうだ

 

 

 

 

 

そう彼は吹いたのだ

天高く潮を吹いたのだ

 

 

 

 

 

H氏の言葉を聴き終えると、

 

我々は気付いてしまった。

気付き涙してしまった。

 

 

このM銀行研修所の食堂には

 

 

 

2人の釈迦が

 

 

 

 

 

2人の釈迦が鎮座しているのだと。

 

 

辛く苦しい

社会人の門を叩いた迷い子達に

 

釈迦が救いの手を差し伸べ給うたのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにH氏が

「あれは人間のバグや」

と仰った。

 

 

 

 

釈迦が現代用語を用いておられる。

旧帝大の釈迦がカタカナを使っておられる。

 

 

 

我々はそう思った。

 

 

我々は理解した。

目の前に鎮座している二人の釈迦は

 

古来より脈々と受け継がれる教えを

我々に恵んで下さるだけでなく

 

現代における叡智すらも吸収し、

そして

与えて下さるのだと。

 

 

 

 

もう何も考える事は出来なかった。

感動と信仰心により。

何も考える事は出来なかった。

 

 

 

我々は精進料理のような昼食を食べ終え

 

研修の教室に戻って来た。

 

 

 

 

 

何か研修よりも大きなもの学び

教室に戻って来た。

 

 

今日からまた出直そう

心変えて研修に臨もう

 

釈迦の教えを胸に我々民衆は

 

研修後半戦に臨む事となる。

 

 

続く 

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higumaaa.hatenablog.com

 

【就活】就活成功の秘訣は「日サロ」説

今回は日本の全人事に問いたい。

 

私の「説」を。

 

就活成功の秘訣は

 

「日サロ」

 

にあるのでは無いかという事を。

 

※就活生は自己責任で見て下さい。

※良い子はマネをしないでね。

 

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【就活】面接官は面接中に何を考えているのか?(A氏の場合)

皆様、お久しぶりです。

 

久しぶりの投稿で緊張しておりますが、

先日、学生の子から

 

「面接官って、面接中に何を考えているの?」

 

という真っ直ぐな質問を頂いたので、

僕も真っ直ぐな回答をしたいと思って、

ここに書き記します。

※女性の方は気分を害される場合もある内容です。

ノークレームでお願い致します🙇

 

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【就活】人事は「みん就」を見ているのか?

これから就活を始める人は気になる人も多いと思う。

面接官は「みんなの就活」(以下「みん就」)を見ているのか?

 

銀行で面接官をしていた私は、

この誰もが気になる永遠のテーマに「一発回答」で答えたいと思う。

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